アサガオの遺伝分野での利用は、メンデルの法則の再発見以降、1916年に外山、竹崎によって最初の論文として発表され、それ以降、特に今井、萩原両氏によって変異体の解析が勢力的に進められた。NBRPプロジェクト等によってゲノム関連情報や遺伝子クローンの整備も進んでおり、基礎生物学研究所(NBRP分担機関)で収集・保存・提供が行われている。主に基礎生物学研究所、慶應義塾大学、国立遺伝学研究所、九州大学の共同研究として東京古型を材料にゲノム解読が進められており、これまでに決定された植物ゲノムと比べても非常に高精度のゲノム配列が決定され、2016年にNature Communications誌に公表された。これに伴い、ゲノムデータブラウザも公開されている。